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グランドジュリー2020が開催されました
2020.10.26
9月26日(土)、グランドジュリー2020が開催されました。グランドジュリーとは、大阪工業大学建築学科における設計演習の課題設計作品をブラッシュアップし、新たにCGを用いた図面やプレゼンテーション用の模型を制作し、学外から審査委員を招聘して、審査・講評いただくものです。課題設計における成果を見直し、学外の審査委員から審査・講評いただくことで、学生の設計能力の向上や新しい目標へと向かうモチベーションの喚起につながっています。
今年は、貴志泰正さん(株式会社貴志環境企画室)、山本あつしさん(事業プロヂューサー/ならそら)、妹尾秀明さん(JR西日本不動産開発株式会社)の3名に審査・講評をお願いしました。今年はコロナ禍での開催となりましたので、三密を避けつつ、感染対策に配慮しながら行ないました。
学内での審査の結果、今年は22作品が出展されました。まず、3名の審査委員が、ひとつひとつの作品を1時間かけて丁寧に審査し、その上で、22名の作者がプレゼンテーションを行いました(写真1・2)。
その後、審査委員による投票の結果、8名が二次審査に進みました(写真3)。
二次審査では、各審査委員が、作者に個別に質問し(写真4〜6)、作者は模型を使いながら説明する(写真7〜12)というやりとりが行われました。
このやりとりは、「住宅」「セカンドハウス」「道の駅」「庁舎」「学校」「図書館」という課題ごとに、たっぷりと時間をとって行われたので、敷地コンテクストの解読や、設計条件の理解、コンセプトの具現化、現代および未来における建築のあり方など、かなり突っ込んだ議論が行われ、時には模型を挟んで熱い討論が交わされる場面もありました(写真13)。
その後、審査委員が2回目の投票を行い、5名が三次審査に進みました(写真14)。
三次審査では、審査委員と5名との質疑応答ののち、最優秀賞1作品、優秀賞2作品を決定すべく、別室にて審査委員による選考が行われました。
このような過程を経て、今年度は、最優秀賞に「移ろう足音」(山口真奈美君)(写真15)、優秀賞に「大地礼賛」(家治涼聖君)(写真16)、「とけこんで、なじむ。」(大谷彩夏君)(写真17)が選ばれました。3名の学生さん、よくがんばりました!おめでとうございます!
そして、惜しくも受賞を逃した19名の学生さんも、お疲れ様でした!今回の体験は必ず今後の建築人生に役に立つはずです!
今年は、審査会後、22作品の作者全員が自分の作品の前に立ち、審査委員から直接アドバイスをいただいたり、意見交換をする時間も設けました(写真18・19)。
グランドジュリーは、学生諸君がもっともっと建築を好きになって、一生の仕事にしていくためにあります。これからもコロナに負けずに建築を楽しんでください!