林 Xiaoguang

林暁光LINXiaoguang

准教授 専門:構造力学

主な担当授業

  • 基礎ゼミナール(1年)
  • 材料力学演習(1年)
  • 静定構造力学演習(1年)
  • 不静定構造力学演習(2年)
  • 構造力学Ⅰ(2年)
  • 建築演習Ⅰ(3年)
  • 卒業研究(4年)
  • 各種構造特論(大学院)

メッセージ

"見えないはずの力でも、見えるようにできるの?"

答えはイエースだ。コンピュータシミュレーション技術の発展によって、建築物の中の力の流れを丸見えにすることができる。下の画像は、高力ボルトを使った接合部の弾塑性数値シミュレーションの結果である。大震災で壊れた建物の中では、溶接部分の破断現象が数多く確認された。地震災害に見舞われる可能性が高い日本の鋼構造建築物において、従来利用されてきた溶接接合が必ずしも最適ではないとの観点から、高力ボルトを利用する接合の研究を行っている。

プロフィール

ハルビン工業大学力学学科を卒業後、ハルビン建築大学・千葉工業大学で研究生として建築構造を学んだ後、1988年に東京大学大学院建築学専攻に進学。大空間建築構造の研究を大学院の研究テーマとして選び、1993年に博士課程を修了し、博士(工学)の学位を取得した。1998年に大阪工業大学建築学科に赴任し、講師を経て現在に至る。専門分野は建築構造力学。 建物の安全性(倒壊の危険性)を知るには、力を理解する必要がある。授業では目に見えない力の学問を教えるという苦労をしながら、研究ではやわらかいケーブルから硬いボルトまで力学的に扱っている。建築の分野では、建物の安全性を確認するための「解析」という作業がとても重要である。日進月歩で姿を変えていく近代都市建築のニーズに答えるため、新しい建築方法を理解し、解析技術を開発する人材が求められている。 研究室の卒研生たちが、ドームなど美しい構造体の中で釣り合う力の関係をコンピュータや三次元CGを駆使して楽しく勉強している。

主な著書・論文・作品

  • 摩擦接合部の回転拘束を考慮した柱梁半剛接合部の剛性評価, 日本建築学会近畿支部研究報告集,2011
  • Prediction of Initial Stiffness of Semi-rigid Steel Beam-to-Column Connections with Bolts and Angles, Proceedings of the 14th World Conference on Earthquake Engineering, 2008
  • 高力ボルト接合による靱性型鉄骨架構の構造設計マニュアル, 日本鉄鋼連盟, 2003
  • 曲げせん断型鉄骨柔架構のための部分構造オンライン実験スキーム, 日本建築学会構造系論文集,2001

メールアドレス

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