中村 Shigeharu

中村成春NAKAMURAShigeharu

准教授 専門:建築材料・施工・構法

主な担当授業

  • 基礎ゼミナール(1年)
  • 建築構造Ⅰ(1年)
  • 建築材料Ⅰ演習(2年)
  • 材料演習(3年)
  • 建築施工(3年)
  • 建築生産ⅠA/材料ⅠA(3年)
  • 建築生産ⅠA/建築材料ⅠB(3年)
  • 卒業研究(4年)
  • 建築材料特論Ⅱ(大学院)

メッセージ

建築物は、ユネスコ世界遺産などに見られるように、古来から、職人集団によって、巨大な工芸作品として数多く造られてきました。建築遺物のあちこちには、職人達の極上の手業(テワザ)の痕跡が、さまざまに目の当たりにできます。これまで、見学した古今東西の建築物の表情(=造形意図)を読み解くことに没頭し、職人達による手業の痕跡を発見しては、職人達の苦労や工夫を想像して、大いに楽しんでいます。

プロフィール

来歴

1968(昭和43)年、大阪府生まれ。宇都宮大学大学院工学研究科修了。宇都宮大学工学部助手、宇都宮大学工学部助教授、スイス連邦工科大学チューリッヒ校客員研究員を経て、2010年3月末に宇都宮大学を退職し、同年4月から現職。

研究内容

古今東西の建築文化における材料施工、保全、構成、らしさ、文化価値の検討

各地で昔から根付いてきた文化は、生活のバックボーンになっており、それを支えてきた器が建物といえます。建物には、快適な居住性と機能性の他に、その地域社会をリードする文化の先駆け的要素も併せ持ちます。建築文化は、その国の気候、環境、習慣など様々な要素が複雑に絡み合って形成されています。各地域の固有の文化情報を適切に評価し整理することから、これからの時代の建築を考えていくことに、注力しています。

高性能コンクリートの開発と応用

コンクリートは、材料選定・調合を適切に制御することで、従来の普通強度コンクリートよりも、高強度、高流動、高耐久、低発熱、再利用などの高性能な特性を付与できます。しかしながら、高性能化にあたり、すべての特性がバランス良く付与されるわけではなく、実用化する場合、相対的に弱くなる特性が使用範囲を制限する場合があります。このため、合理的な設計法の開発、相対的に弱くなった特性値の改善、安定供給のための品質管理法の整備等に、注力しています。

主な著書・論文・作品

  • 日本建築学会奨励賞(2003.09.05), 中村成春:"若材齢コンクリートのクリープ及び拘束変形特性", 日本建築学会構造系論文集, No.539, pp.23-30, 2001.1
  • セメント協会論文賞(2005.05.25), NAKAMURA Shigeharu, van Mier, J.G.M., MASUDA Yoshihiro, SATO Sachie:総合題目, "Fluidity of Hybrid Fiber Concrete Containing PVA Fibers", セメント協会
  • 第27回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞(2005.06.24), 中村成春:"ハイブリッド・ファイバー・コンクリートの拘束収縮ひび割れ特性", 日本コンクリート工学協会,コンクリート工学年次論文報告集, Vol.27, No.1, pp.319-324, 2005.6
  • 日本コンクリート工学協会賞(奨励賞)(2007.05.22), 中村成春:総合題目, "ハイブリッド・ファイバー・コンクリートの拘束収縮ひび割れ抑制に関するハイブリッド・ファイバー補強効果の定量化", 日本コンクリート工学協会
  • 中村成春 他:日本建築学会近畿支部編:暑中コンクリート工事における対策マニュアル, 日本建築学会近畿支部材料・施工部会, 執筆担当部分pp.2-1~2-18, pp.資-1~資81, 2013.5

メールアドレス

shigeharu.nakamura [at] oit.ac.jp
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